第4回 ショッピングカートの仕組み
今回はショッピングカートの仕組みについて学びます。商品ページはお客様閲覧用であるのと同じく、ショッピングカートもお客様に操作してもらう部分です。また、ショッピングカートシステムは、運営者が作ったり改造したりするものではなく、完成プログラムとして装備されています。
ショッピングカートの主な機能は3つです。
- 1.注文金額の自動計算
- 2.注文完了時のメール自動送信
- 3.クレジットカード決済自動処理
お気づきのように「自動」という点が共通しています。街の文房具屋でクリアフォルダを買ったら、店主のおじさんがレジを手で打って合計金額を出してくれます。 クレジットカードの場合も、カードリーダーにカードを通して金額を手で打って入力をします。アナログの世界では人間が操作する部分を、 ネットではプログラムが自動で行ってくれるわけです。打ち間違いや計算ミスは100%ありません。
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積極的に売るカートへ進化
旧式のショッピングカートは、ただ、3つの機能が提供されているだけでした。でも今は、お店が儲けるための機能がいくつか組み込まれています。例えば、スタンダードな、開業サービスのショップサーブの場合を例に取って説明します。基本機能以外に次のような機能があります。
- 1.会員登録機能
- 2.クーポン利用
- 3.アンケート機能
- 4.ラッピング追加機能
- 5.メルマガ登録機能
- 6.単価アップ機能
1~5については、特に説明はいらないと思いますが、6の「単価アップ機能」については、これがないのと、あるのとでは、お客様一人あたりの購入金額に大きな差が出てしまいます。単価とは、正確には「客単価」と言って、お客様が1回に購入する金額のことです。
単価アップ機能があれば、通常、お買い物金額7,000円のお客様が10000円まで購入してくれたりしますから、お店としては非常にありがたいわけです。もちろん、すべてのお客様に単価アップが望めるわけではなく、100人中何人かという割合で、まんまと乗せられてしまうお客様がいます。
具体的には、次の画像にあるように、「あと○○円で送料無料になります。」といった表記ができる点です。金額はお店側で自由に設定できます。
ついで買い機能
さらに、もうひとつ、客単価のアップが見込める「ついで買いを誘う機能」があります。これは、標準機能というより、裏ワザ的なやり方です。ショッピングカート内には、いろいろなメッセージを埋め込むことができるのですが、そのメッセージのところに、ついで買いをしてもらいたい商品を並べることで、「送料を無料にするために購入」するお客様や、文字通りついで買いをするお客様が出てきます。
「案内文2」という箇所に注目してください。本来ここには、「ご注文内容が決まりましたら~~お進みください」というメッセージを入れるのですが、 これだけではもったいないのです。ここに、ついで買いをしてもらいたい商品を挿入してしまいます。
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まとめ
ちょっと込み入った話になりましたが、ショッピングカートは買い物金額を自動計算してくれたり、メールを送信してくれたりする機能以外、様々な機能がつまっています。「ついで買い」の機能については、お店側が自由に工夫できる箇所です。
最後に、よくある勘違いで、「ネットショップを始めたいけどショッピングカートってどうやって作るの?」という質問をする人がいます。でも、今回の話でもわかるように、ショッピングカートそのものは作ったりしません。通販開業サービスの提供するカートシステムを工夫しながら活用するのがショップ運営者の仕事です。
第5回 管理システムについて知ろう